AGA治療薬

フィナステリドとデュタステリドはどっちがいい?効果・副作用・違い・切り替えを比較

デュタステリド0.5mgは直接比較試験でフィナステリド1mgより平均的な毛髪改善が大きかった一方、強い薬が全員に最適とは限りません。長期データ、副作用、妊活、費用、切り替えまで比較します。

AGA治療薬医師による医療情報レビュー済み公式情報確認日: 2026-08-16更新日: 2026/8/16
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目次
#フィナステリド#デュタステリド#AGA#プロペシア#ザガーロ#AGA治療薬#薄毛治療#5α還元酵素阻害薬

AGA治療を始めようとすると、多くの人が迷うのが、

「フィナステリドとデュタステリド、どっちを飲めばいい?」

という問題です。

調べていると、

  • デュタステリドの方が強い
  • 最初はフィナステリドで十分
  • デュタステリドは副作用が多い
  • フィナステリドでは髪は増えない
  • 効かなければデュタステリドへ変えればよい

など、さまざまな説明が出てきます。

実際には、もう少し整理して考える必要があります。

平均的な毛髪改善効果では、デュタステリド0.5mgがフィナステリド1mgを上回った直接比較試験があります。

ただし、「効果が強い薬=全員に最適な薬」という意味ではありません。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、男性AGAに対してフィナステリド内服・デュタステリド内服はいずれも推奨度Aです。[1]

この記事では、薬理学の説明を必要以上に難しくせず、

  • どちらが効きやすいのか
  • 効果の差はどのくらいなのか
  • 副作用はどう違うのか
  • 何か月で判断するのか
  • フィナステリドから切り替えるのはどんなときか
  • 妊活中はどう考えるのか
  • 料金差まで含めるとどう選ぶのか

を順番に整理します。

まず結論|フィナステリドとデュタステリドを比較

比較項目フィナステリドデュタステリド
国内AGA適応ありあり
主な作用5α還元酵素Ⅱ型を主に阻害Ⅰ型・Ⅱ型を阻害
日本皮膚科学会の推奨AA
直接比較した平均的な効果有効0.5mgでより大きい傾向
効果判定通常6か月程度通常6か月程度
長期データ5年間の試験ありAGAではフィナステリドより少ない
薬物半減期約4時間定常状態で約3.4週間
性機能関連副作用あり得るあり得る
PSAへの影響ありあり
妊活要相談要相談
費用比較的安いことが多い高いことが多い

かなり簡単にまとめると、

平均的な効果の強さを重視するならデュタステリドが候補になりやすい。

一方で、

長期データ・費用・体内から薬が減る速さまで含めると、フィナステリドにも明確なメリットがある。

という関係です。[2][3]

そもそも、なぜAGAにこの2剤を使う?

AGAでは、男性ホルモンの一種である**DHT(ジヒドロテストステロン)**が重要な役割を持ちます。

簡単にすると、

テストステロン → 5α還元酵素 → DHT → AGAの影響を受けやすい毛包に作用 → 髪の成長期が短くなる → 髪が細く短くなる

という流れです。[1]

フィナステリドとデュタステリドは、このDHTが作られる過程を抑える薬です。

フィナステリド

主として5α還元酵素Ⅱ型を阻害します。

デュタステリド

5α還元酵素Ⅰ型・Ⅱ型の両方を阻害します。

ただし、「2種類を阻害するから効果が2倍」と単純には考えられません。実際の違いは臨床試験で比較する必要があります。

効果はどっちが強い?917人の直接比較試験

両剤を比較するうえで特に重要なのが、男性AGA患者917人を対象とした国際共同ランダム化比較試験です。[2]

20~50歳の男性が24週間、

  • デュタステリド0.02mg
  • デュタステリド0.1mg
  • デュタステリド0.5mg
  • フィナステリド1mg
  • プラセボ

のいずれかを使用しました。

頭頂部の直径2.54cmの範囲における24週後の毛髪数変化は、

治療24週後の毛髪数変化
プラセボ-4.9本
デュタステリド0.1mg+63.0本
フィナステリド1mg+56.5本
デュタステリド0.5mg+89.6本

でした。

デュタステリド0.5mgとフィナステリド1mgとの差は33.0本で、統計学的に有意でした。[2]

また、毛髪の太さや前頭部の写真評価でも、デュタステリド0.5mgがフィナステリド1mgを上回った項目があります。

「89.6本 vs 56.5本」なら1.6倍効く?

ここは誤解しやすいポイントです。

数字だけを割ると約1.6倍ですが、

見た目の改善が1.6倍

デュタステリドなら髪が1.6倍生える

という意味ではありません。

この数字は、決められた頭頂部の範囲で24週間に増えた毛髪数を比較したものです。

日本皮膚科学会ガイドラインでも、全毛髪数や毛径ではデュタステリドが優れていた一方、太い毛の本数や一部の写真評価では差が明確ではなかったことが整理されています。[1]

デュタステリド0.5mgの方が平均的には強い。しかし、見た目が単純に1.6倍改善するわけではない。

この理解が適切です。

メタ解析でもデュタステリドが優位?

3研究・576人をまとめた2019年のメタ解析でも、デュタステリドはフィナステリドより、総毛髪数や写真評価などで良好な結果でした。[3]

また、別の直接比較試験でもデュタステリド0.5mgはフィナステリド1mgより総毛髪数の増加と細毛の減少が大きく報告されています。ただし、この試験は90人・24週間と小規模で、オープンラベルという限界があります。[4]

現時点のエビデンスをまとめると、

平均的なAGA改善効果は、デュタステリド0.5mgがフィナステリド1mgを上回る可能性が高い

と考えられます。

それでも全員デュタステリドにしない理由

薬は「平均的に強い方」を自動的に選ぶものではありません。

フィナステリドにも、

  • 十分なAGA改善効果がある
  • 長期データが豊富
  • 薬物半減期が短い
  • 料金が低いことが多い

という特徴があります。

日本皮膚科学会も、男性AGAに対して両剤を推奨度Aとしています。[1]

フィナステリドの効果・副作用を詳しく見る

フィナステリドも「抜け毛を止めるだけ」ではない

AGA治療では、フィナステリドを「守りの薬」と呼ぶことがあります。

理解しやすい表現ではありますが、フィナステリドには毛髪状態を改善する臨床データもあります。

日本人男性を対象とした試験でも、48週後の写真評価でフィナステリド群はプラセボ群より明らかに良好な結果でした。[1]

したがって、

フィナステリド=現状維持だけ

デュタステリド=発毛させる薬

と完全に分けるのは正確ではありません。

フィナステリドには5年間の長期データがある

フィナステリドの大きな強みの一つが、長期データです。

男性AGAを対象とした臨床試験では、フィナステリド1mgによる効果が5年間にわたって評価され、治療群では毛髪状態の改善・維持がみられた一方、プラセボ群ではAGAが進行しました。[5]

日本人男性801人を5年間追跡した観察研究でも、長期的な有効性が報告されています。[6]

つまり、

短期~中期の平均的な効果

デュタステリド0.5mgが優位

長期データの蓄積

フィナステリドが豊富

という違いがあります。

初めてAGA治療をするならどっち?

「必ずフィナステリドから始める」と決まっているわけではありません。

ただ、次のように考えると整理しやすくなります。

フィナステリドを検討しやすい人

  • AGA治療が初めて
  • まず標準的なDHT抑制治療から考えたい
  • 長期データを重視したい
  • 毎月の費用を抑えたい
  • フィナステリドで十分な効果が期待できると医師が判断した

デュタステリドを検討しやすい人

  • 平均的な効果の強さを重視したい
  • AGAの進行が気になる
  • フィナステリドを十分続けても進行が気になる
  • より強いDHT抑制を医師と相談したい

どちらも国内承認薬であり、AGAの状態や本人の希望を踏まえて選択します。

デュタステリド単剤の効果・副作用を詳しく見る

何か月飲めば効果を判断できる?

フィナステリドは3か月で変化がみられる場合がありますが、添付文書では通常6か月の連日服用で効果を確認します。

デュタステリドも12週で改善する場合がありますが、通常は6か月程度治療して評価します。

そのため、1~2か月で「効かなかった」と判断して薬を変更するのは早い場合があります。

AGA治療はいつから効果が出る?1か月・3か月・6か月・1年の変化

「効いていない」と「維持できている」は違う

AGAは進行性です。

服薬して髪が劇的に増えなくても、治療しなければ進行していたAGAが維持できている可能性があります。

薬を変更するか考えるときは、感覚だけでなく、できれば同じ角度・同じ照明・近い髪の長さで撮った写真を比較すると判断しやすくなります。

フィナステリドからデュタステリドへ切り替えると改善する?

改善する人はいます。

フィナステリドを6か月以上使用しても明確な改善が得られなかった男性をデュタステリド0.5mgへ変更した小規模研究では、治療を完了した31人中24人で写真上の改善が報告されています。[7]

ただし、

  • 対象人数が少ない
  • 比較群がない

という限界があります。

そのため、

フィナステリドが効かなければ約8割がデュタステリドで改善する

とは言えません。

「切り替えによって改善する人もいる」という参考データです。

切り替える前に確認したい4つ

フィナステリドを半年飲んだから自動的にデュタステリドへ変更するわけではありません。

まず、

  1. ほぼ毎日正しく服用できていたか
  2. 本当にAGAなのか
  3. 写真上、本当に進行しているか
  4. ミノキシジルを追加する方が目的に合わないか

を確認します。

急激な脱毛、円形の脱毛、頭皮の強い赤みや痛みなどがある場合は、AGA以外の脱毛症も考えます。

ミノキシジルを追加するのとデュタステリドへ変えるのは別

フィナステリドとデュタステリドは、どちらもDHTを抑える方向の薬です。

一方、ミノキシジルは異なる作用機序で毛髪の成長を促します。

つまり、

フィナステリド → デュタステリド

は5α還元酵素阻害薬の選択を変更する考え方。

フィナステリド+ミノキシジル

は異なる作用を組み合わせる考え方です。

ミノキシジル単独とフィナステリド併用の違い

両方一緒に飲めばもっと効く?

自己判断でフィナステリドとデュタステリドを毎日併用するのは避けてください。

両剤は同じDHT経路へ作用する薬です。国内で承認されているAGAの用法は、それぞれ単剤で1日1回です。

両剤の毎日併用が単剤より長期的に優れることを示す十分なAGA臨床試験はありません。

副作用はどちらが多い?

どちらにも、

  • リビドー減退
  • 勃起機能不全
  • 射精に関する症状

などの性機能関連副作用が起こる可能性があります。

一方、別々の試験の副作用率を横に並べて「デュタステリドは○倍危険」と計算することは適切ではありません。

同じ試験で比べると大きな差は確認されていない

917人の直接比較試験では、有害事象の件数・重症度は治療群間で概ね同程度でした。[2]

3研究をまとめたメタ解析でも、性欲変化、勃起機能不全、射精障害について両剤の明確な差は確認されませんでした。[3]

したがって、

デュタステリドは平均的な効果が強い傾向がありますが、副作用が必ず大幅に多いとは現在の比較試験からは言えません。

ただし、副作用には個人差があります。

性機能への影響はゼロではない

5α還元酵素阻害薬の性機能関連有害事象を評価したRCTのメタ解析では、フィナステリドまたはデュタステリド使用群で性機能障害のリスク上昇が報告されています。[8]

必要以上に怖がる必要はありませんが、「副作用の説明がいらないほど安全」という薬でもありません。

症状が出た場合は処方医へ相談してください。

気分の落ち込みについて

フィナステリドの現行添付文書には、因果関係は明らかではないものの、自殺念慮・自殺企図・自殺既遂の報告があることが記載されています。

また、うつ病・うつ状態、自殺念慮などの既往がある場合には注意が必要です。

デュタステリドでも抑うつ気分が副作用として記載されています。

過去に精神疾患の治療歴がある場合は、AGAと関係ないと思わず診察時に伝えてください。

大きく違うのが「薬が体内から減る速さ」

フィナステリド1mgの血中半減期は約4時間です。

一方、デュタステリド0.5mgを反復投与したときの定常状態での半減期は約3.4週間です。

かなり大きな違いがあります。

ただし、

半減期が長い=副作用が必ず長く続く

という意味ではありません。

薬の血中濃度が減る速度と、症状が続く期間は同じものではありません。

妊活中はどっち?

「妊活中なら必ずフィナステリド」「デュタステリドは禁止」のように一律には決められません。

5α還元酵素阻害薬では精液所見への影響が研究されています。

健康男性を対象とした研究では、フィナステリド・デュタステリド使用中に精液量、精子数、運動率などに変化がみられ、その多くは中止後に回復する方向でした。ただし、その試験のフィナステリド用量はAGAで通常使う1mgではなく5mgでした。[9]

デュタステリド0.5mgについても、添付文書に精子数・精液量・精子運動率への影響が記載されています。

妊活中、不妊治療中、精液所見に問題を指摘されたことがある場合は、治療開始・変更前に処方医へ伝えてください。

PSA検査を受ける場合は服薬を申告

フィナステリドもデュタステリドもPSA値を低下させます。

前立腺癌のスクリーニングなどでPSAを測定する場合は、AGA治療薬を服用していることを医師へ必ず伝えてください。

40代・50代と長くAGA治療を続ける場合には特に重要です。

献血できる時期にも違いがある

日本赤十字社では、

フィナステリド:中止後1か月

デュタステリド:中止後6か月

の期間を空ける必要があります。

定期的に献血をする人は覚えておきましょう。

家族が薬に触れるときの注意

フィナステリドは、破損・粉砕した錠剤へ妊婦または妊娠している可能性のある女性が触れないよう注意が必要です。

デュタステリドも経皮吸収されるため、漏れたカプセル内容物へ女性や小児が触れないようにします。

薬は子どもの手が届かない場所へ保管してください。

料金はどれくらい違う?

AGAは継続治療なので、月数千円の差でも1年間では大きくなります。

2026年8月16日時点の公式料金例です。

クリニックフィナステリドデュタステリド
湘南AGAクリニック3,000円/月6,500円/月
銀座総合美容クリニック2,000~7,150円/月8,250円/月
Dクリニック4,400円/月9,900円/月

すべて自由診療です。院・製剤・診察料・契約条件によって総額は変わります。

Dクリニックは当サイトとの広告提携院ではありません。広告提携の有無は治療効果・安全性・技術力の優劣を示すものではありません。

銀座総合美容クリニックでは両成分の料金を比較できる

銀座総合美容クリニックでは、フィナステリド含有内服薬が月2,000~7,150円、デュタステリド含有内服薬が月8,250円と案内されています。

薬剤の濃度や治療内容によって費用は変わるため、実際の処方と総額を確認しましょう。

銀座総合美容クリニックの詳細

湘南AGAでは先発品・ジェネリックも含めて確認できる

湘南AGAクリニックでは現在、フィナステリド錠、プロペシア、デュタステリド錠、ザガーロを取り扱っています。

通常価格ではフィナステリド錠が月3,000円、デュタステリド錠が月6,500円です。先発品は別料金です。

湘南美容クリニックのAGA治療詳細

ジェネリックと先発品はどう考える?

AGAでは、

プロペシア=先発フィナステリド

ザガーロ=先発デュタステリド

です。

国内で承認されたジェネリック医薬品も選択肢になります。

ただし、AGAクリニックでは「院オリジナル薬」が使われることもあります。

同じ成分名が書いてあることと、国内承認された製剤であることは同じではありません。

薬剤名、用量、国内承認の有無を確認しましょう。

AGAスキンクリニックではオリジナル薬も扱う

AGAスキンクリニックでは、国内承認されたフィナステリド製剤などに加え、オリジナル治療薬Rebirthも扱っています。

Rebirthにはフィナステリドまたはデュタステリドを含む製品がありますが、公式情報でも日本国内未承認医薬品と明記されています。

国内未承認というだけで「危険」と決めつけるものではありませんが、国内の承認審査を受けた薬と同じ扱いにはできません。何を処方されるのか確認しましょう。

AGAスキンクリニックの料金・治療内容を見る

外用フィナステリドという選択肢もある

内服による副作用が気になる人が外用フィナステリドを検討することがあります。

ただし、外用でも全身吸収はゼロではなく、日本国内ではAGA治療薬として承認されていません。

外用フィナステリドの効果・副作用・国内未承認の注意点

オンライン診療で選ぶ場合は「月額」だけを見ない

オンラインAGA診療でもフィナステリド・デュタステリドは処方されています。

確認したいのは、

  • 処方される成分と用量
  • 国内承認品か
  • 診察料
  • 送料
  • 定期配送期間
  • 初回決済総額
  • 解約条件
  • 副作用時の相談方法

です。

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結局どっちがいい?3パターンで整理

1.まずAGA治療を始めたい

フィナステリドには十分な有効性と豊富な長期データがあり、費用も抑えやすい傾向があります。

フィナステリドを含めて最初の治療を相談するのは合理的な選択肢です。

ただし、最初からデュタステリドを使ってはいけないという意味ではありません。

2.費用より平均的な効果の強さを重視したい

直接比較RCTやメタ解析では、デュタステリド0.5mgの方が平均的な毛髪改善効果は高いと考えられます。[2][3]

3.フィナステリドを6か月以上続けても進行が気になる

デュタステリドへの切り替えは選択肢です。

ただし、写真で進行を評価し、ミノキシジル追加など他の選択肢も含めて検討します。

避けたい決め方

「一番強い薬なら安心」

強い薬が必ずその人に最も適するわけではありません。

「1か月で変化がないから変更」

どちらも通常6か月程度で評価します。

「安い個人輸入薬でよい」

品質、成分量、保管状態、流通経路を確認できない医薬品を自己判断で使用するのは避けましょう。

「フィナとデュタを両方飲む」

自己判断での毎日併用は標準的な承認用法ではありません。

AGA治療で後悔を減らすための注意点

まとめ|効果だけならデュタステリド優位。でも「強い薬=正解」ではない

フィナステリドとデュタステリドは、どちらも男性AGAに使用される5α還元酵素阻害薬です。

日本皮膚科学会ガイドラインでは、両剤とも男性AGAに推奨度Aです。[1]

917人の直接比較試験では、24週後の一定範囲の毛髪数変化が、

フィナステリド1mg:+56.5本

デュタステリド0.5mg:+89.6本

で、デュタステリド0.5mgが有意に上回りました。[2]

ただし、

  • 見た目の改善が1.6倍になるという意味ではない
  • フィナステリドにも十分な有効性がある
  • フィナステリドには豊富な長期データがある
  • デュタステリドは体内に長く残る
  • 両剤とも副作用があり得る
  • 妊活・PSA・献血では注意点がある
  • フィナステリドの方が安いことが多い

という違いがあります。

一番強い薬を選ぶのではなく、必要な効果、治療歴、副作用への考え方、費用、妊活などを合わせて選ぶことが大切です。

治療開始・変更・中止は自己判断ではなく、診察した医師と相談してください。

よくある質問

フィナステリドとデュタステリドはどちらが効果が高い?

平均的な毛髪改善効果ではデュタステリド0.5mgが優位です。917人の直接比較RCTとメタ解析で同じ方向の結果が確認されています。[2][3]

デュタステリドはフィナステリドの1.6倍効く?

「1.6倍効く」とは言えません。一定範囲の毛髪数の増加量を単純に割った数字であり、見た目の改善が1.6倍になるという意味ではありません。

フィナステリドでは髪は増えない?

いいえ。フィナステリドにも毛髪数や写真評価の改善データがあります。[1][5]

最初からデュタステリドを飲んでもいい?

必ずフィナステリドから始めなければならないという基準はありません。日本皮膚科学会では両剤とも推奨度Aです。[1]

何か月で判断する?

どちらも通常6か月程度が一つの評価時期です。1~2か月で判断するのは早い場合があります。

フィナステリドが効かなければデュタステリドへ変える?

選択肢です。ただし、AGAの診断、服薬状況、写真上の変化、ミノキシジル追加なども含めて検討します。

両方飲めばもっと効く?

自己判断で毎日併用するのは避けてください。単剤同士を毎日併用する長期的な有効性・安全性は十分確立していません。

副作用はデュタステリドの方が多い?

直接比較試験やメタ解析では、性機能関連副作用に明確な差は確認されていません。ただし、どちらにも副作用は起こり得ます。[2][3]

デュタステリドは薬が長く残る?

はい。定常状態での半減期は約3.4週間で、フィナステリド1mgの約4時間と大きく異なります。ただし、半減期だけから副作用の期間を予測することはできません。

妊活中はどちらがいい?

一律には決められません。精液所見への影響が報告されているため、妊活中・不妊治療中なら処方医へ伝えてください。[9]

PSA検査に影響する?

どちらもPSA値を低下させます。PSA検査を受ける際は服用を申告してください。

ジェネリックでもいい?

国内で正式に承認されたジェネリックは選択肢です。ただし、院独自の未承認薬とは区別して確認してください。

関連記事

参考文献・確認資料

  1. 日本皮膚科学会. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版.
  2. Gubelin Harcha W, et al. J Am Acad Dermatol. 2014;70:489-498.e3. PMID: 24411083.
  3. Zhou Z, et al. The efficacy and safety of dutasteride compared with finasteride in treating men with androgenetic alopecia: a systematic review and meta-analysis. PMID: 30863034.
  4. Dhurat R, et al. Superiority of dutasteride over finasteride in hair regrowth and reversal of miniaturization in men with androgenetic alopecia. PMID: 27549867.
  5. Long-term (5-year) multinational experience with finasteride 1 mg in men with androgenetic alopecia. PMID: 11809594.
  6. Yoshitake T, et al. Five-year efficacy of finasteride in 801 Japanese men with androgenetic alopecia. PMID: 25903108.
  7. Study of dutasteride in men with androgenetic alopecia recalcitrant to finasteride. PMID: 24898559.
  8. Lee S, et al. Adverse Sexual Effects of Treatment with Finasteride or Dutasteride for Male Androgenetic Alopecia: A Systematic Review and Meta-analysis. PMID: 30206635.
  9. Amory JK, et al. The effect of 5α-reductase inhibition with dutasteride and finasteride on semen parameters and serum hormones in healthy men. PMID: 17299062.
  10. PMDA プロペシア錠0.2mg/1mg 添付文書・インタビューフォーム. 2026年8月16日確認.
  11. PMDA ザガーロカプセル0.1mg/0.5mg 添付文書・インタビューフォーム. 2026年8月16日確認.
  12. 湘南AGAクリニック公式料金情報. 2026年8月16日確認.
  13. 銀座総合美容クリニック公式料金情報. 2026年8月16日確認.
  14. Dクリニック公式料金情報. 2026年8月16日確認.
  15. AGAスキンクリニック公式料金・治療薬情報. 2026年8月16日確認.

医療情報に関する注意

本記事は成人男性の男性型脱毛症(AGA)に対するフィナステリド・デュタステリドについて一般的な情報を提供するものです。

効果や副作用には個人差があります。

また、

デュタステリドなら必ずフィナステリドより効く

デュタステリドなら1.6倍髪が生える

フィナステリドには副作用がない

フィナステリドが効かなければ必ずデュタステリドへ変更する

両剤を併用すればさらに高い効果が得られる

とは断定できません。

AGA以外の脱毛症では治療方法が異なります。治療開始・変更・中止は自己判断ではなく、医師の診察のもとで行ってください。

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