地域
ED・男性医療

ED治療薬を飲んだ後に胸痛が出たら?硝酸薬・ニトログリセリン禁忌と救急時の伝え方

ED治療薬服用後の胸痛時に取るべき行動、硝酸薬を自己使用しない理由、119番で伝える薬名・用量・時刻をPMDA資料に基づき整理します。

ED・男性医療医師による医療情報レビュー済み公開日: 2026年10月2日更新日: 2026年10月2日公式情報確認日: 2026年10月2日
PR本ページには広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。
目次▾

シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルなどのED治療薬を飲んだ後に胸が痛む、息苦しい、冷や汗が出る、意識が遠のく。このような症状があるときは、「薬のよくある副作用だろう」と決めつけて性行為を続けたり、次の服用まで様子を見たりしないでください。

強い胸痛、胸の圧迫感、呼吸困難、冷や汗、失神・意識障害がある場合は、性行為や運動を中止し、119番へ連絡します。 救急隊と医療者には、ED治療薬の成分名、用量、飲んだ時刻を最初に伝えてください。重い胸部症状は心筋梗塞などの可能性があり、緊急評価が必要です。[1-6]

特に重要なのが、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどの硝酸薬・一酸化窒素(NO)供与薬です。PDE5阻害薬と併用すると血圧が過度に下がるおそれがあるため、国内添付文書では併用禁忌です。胸痛が出ても、PDE5阻害薬を服用した事実を医療者が把握する前に、手元のニトログリセリンを自己判断で使わないでください。[1-4]

この記事は、ED治療薬の服用後に胸部症状が出たときの行動、119番で伝える内容、服用前に確認したい心臓病の薬、家族やパートナーと共有しておく情報を整理します。診断や個別の救急処置を置き換えるものではありません。今まさに強い症状がある場合は、この記事を読み続けず119番へ連絡してください。

最初に確認|胸痛がある今、どうする?

状況取る行動
強い胸痛・圧迫感、息苦しさ、冷や汗、顔面蒼白、失神・意識がおかしい性行為や運動を中止し、119番へ。ED治療薬の成分・用量・服用時刻を伝える
胸痛が続く、繰り返す、あご・肩・腕・背中へ広がる自分で運転せず、119番へ。救急隊の指示に従う
胸痛時に使うニトログリセリンなどを持っているED治療薬を服用したことを先に伝え、自己判断で使用しない
症状は治まったが、ED薬服用後に初めて胸痛が出た追加服用や性行為を控え、当日中を目安に医療機関へ相談。再開は医師の評価後にする
軽いほてり・頭痛だけで胸痛や息苦しさはない安静と水分摂取を検討し、強くなる・長引く・胸部症状が加わる場合は医療機関へ相談

症状の強さを自分だけで正確に判定するのは難しいものです。総務省消防庁は、緊急性が高い症状では119番、判断に迷う場合には地域の救急相談窓口(対応地域では#7119)を案内しています。重い胸痛や意識障害があるときは、相談窓口で様子を見るのではなく119番を優先してください。[6]

救急隊が来るまでに避けること

胸痛があると、不安からいくつもの対処を同時に試したくなります。しかし、次の行動は避けてください。

  • 性行為や運動を続ける
  • ED治療薬を追加でもう1錠飲む
  • 別のED治療薬へ切り替えて飲む
  • ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどを自己判断で使う
  • 飲酒で気分を落ち着かせようとする
  • 一人で自動車を運転して救急外来へ向かう
  • 薬の包装や処方情報を捨てる
  • 恥ずかしさを理由にED治療薬の服用を隠す

意識がある場合は、楽な姿勢で安静にし、119番の通信指令員や救急隊の指示に従います。衣服をゆるめる、玄関の鍵を開ける、保険証・お薬手帳・薬袋をまとめるなど、搬送を妨げない準備を同席者に頼みます。食べ物や飲み物、ほかの薬を自己判断で追加しないでください。

本人が反応せず、普段どおりの呼吸がない場合は、同席者が119番通報を行い、通信指令員の指示に従って胸骨圧迫やAEDの準備をします。ED治療薬の確認に時間をかけて通報を遅らせないことが最優先です。

119番で最初に伝える5項目

救急要請では、恥ずかしさからED治療薬の服用を省略しないことが重要です。薬の情報は、医療者が安全な処置を選ぶために必要です。

  1. 症状:胸の痛み・圧迫感、息苦しさ、冷や汗、吐き気、失神の有無
  2. 成分または製品名:シルデナフィル(バイアグラ等)、タダラフィル(シアリス等)、バルデナフィルなど
  3. 用量:25mg、50mg、10mg、20mgなど、分かる範囲で正確に
  4. 服用時刻:「今日の22時ごろ」など、できるだけ具体的に
  5. 普段の薬と持病:ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニコランジル、リオシグアト、血圧・心臓・前立腺の薬、狭心症や心筋梗塞の既往など

包装、処方袋、お薬手帳、薬局の購入記録、スマートフォンの診療明細があれば、救急隊へ見せられるようにします。成分名が分からない個人輸入品を使った場合は、分かる範囲で商品名、錠剤の表示、入手先、服用数を伝え、包装も捨てないでください。

家族やパートナーが通報する場合は、次のように短く伝えられます。

成人男性です。性行為中に胸の圧迫感と冷や汗が出ました。ED治療薬のシルデナフィル50mgを約1時間前に飲んでいます。狭心症でニトログリセリンを持っていますが、まだ使っていません。

薬名が不明でも通報を遅らせる必要はありません。「ED治療薬らしい錠剤を飲んだ」「何時ごろ」「何錠」を伝え、詳細は包装を確認しながら補足します。

救急外来で確認されやすい質問

救急外来では、ED治療薬そのものだけでなく、胸痛の性質と心血管リスクを確認します。本人または同席者が次を答えられると、評価が進みやすくなります。

  • いつ始まったか、突然か徐々にか
  • 胸のどこが、どのように痛むか(圧迫、締め付け、刺すような痛みなど)
  • 何分続いているか、休むと変わるか
  • 腕、肩、背中、首、あご、みぞおちへ広がるか
  • 息苦しさ、冷や汗、吐き気、動悸、失神があるか
  • 性行為、歩行、階段、入浴、飲酒との時間関係
  • ED治療薬を飲む前から胸部症状があったか
  • 過去にも運動時や性交時に同様の症状があったか
  • 狭心症、心筋梗塞、不整脈、心不全、糖尿病、高血圧、脂質異常症の有無

ED治療薬を飲んだ後に胸痛が出ても、薬の副作用と決めつけることも、逆に必ず心筋梗塞だと断定することもできません。心電図、血圧、血液検査など必要な評価は医療者が判断します。

なぜニトログリセリンを自己判断で使ってはいけない?

ED治療に用いられるシルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルは、PDE5という酵素を阻害し、cGMPの分解を抑えることで性的刺激に伴う血流反応を助けます。一方、硝酸薬・NO供与薬はcGMPの産生を促す方向に働きます。

両者が重なると血管拡張作用が強まり、血圧が過度に低下するおそれがあります。PMDAの各添付文書は、ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどを併用禁忌として明記しています。タダラフィルの添付文書は、服用中だけでなく服用後も硝酸薬・NO供与薬が投与されないよう注意を求めています。[1-3]

したがって、胸痛がある場面では「胸痛だからいつものニトログリセリン」という普段の行動が安全とは限りません。救急隊や救急外来は、ED治療薬の服用を知らなければ、通常の胸痛対応として硝酸薬を検討する可能性があります。PMDAも、救急医療者がバイアグラの服用を把握せず硝酸薬を使う危険を具体的に注意喚起しています。[4]

ここでの要点は、胸痛を我慢することではありません。硝酸薬を自己判断で使用せず、119番へ連絡し、PDE5阻害薬を飲んだ事実を直ちに伝えることです。治療は医療者が血圧、心電図、症状、服用薬を確認して判断します。

「何時間空ければ大丈夫」と自己判断しない

インターネットでは「シルデナフィルは24時間、タダラフィルは48時間」などの時間が紹介されることがあります。しかし、国内添付文書は、個々の患者が時計だけで安全性を判定して硝酸薬を再開する手順としては示していません。薬の種類、用量、腎機能・肝機能、他の薬、症状、循環動態によって判断が変わります。

胸痛があるときは、「最後の服用から○時間たったからニトログリセリンを使える」と決めないでください。ED治療薬と硝酸薬の再開時期は、処方医・循環器医または救急医療者へ確認します。

また、同じタダラフィルでも、ED治療用と前立腺肥大症に伴う排尿障害用では製品や用量が異なります。他院からタダラフィルを処方されている場合は、ED薬ではないと思って申告を省かないでください。

併用禁忌として確認したい薬

薬の種類代表例なぜ確認が必要?
硝酸薬ニトログリセリン、硝酸イソソルビドPDE5阻害薬と重なると過度の血圧低下のおそれ
NO供与薬・関連薬ニコランジル、亜硝酸アミル添付文書上、併用禁忌に含まれる
sGC刺激薬リオシグアト(アデムパス)cGMPを介した作用が重なり症候性低血圧のおそれ
一部の抗不整脈薬アミオダロンなど成分によりQT延長などの禁忌・注意が異なる
α遮断薬・降圧薬前立腺肥大症薬や血圧の薬の一部併用注意。めまい・症候性低血圧の可能性があり個別判断が必要

シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルは禁忌や注意事項が完全に同じではありません。たとえば、シルデナフィルでは経口アミオダロン、バルデナフィルでは特定の抗不整脈薬や強いCYP3A4阻害薬などにも禁忌があります。[1,3]

薬の名前を暗記して自己判定するより、お薬手帳、処方明細、薬の写真を診察時に提示する方が確実です。貼り薬、舌下錠、スプレー、点滴など、飲み薬以外の硝酸薬もあるため、「内服薬しか使っていない」と決めつけないでください。

「ポッパー」などと呼ばれる亜硝酸アミルを含む製品も、添付文書上の禁忌に含まれる成分です。処方薬ではないから申告不要とは考えず、使用した場合は医療者へ伝えてください。成分不明の違法薬物や個人輸入品を併用した場合も同様です。[1-4]

胸痛はED薬の副作用?心筋梗塞?

胸痛は、PDE5阻害薬の添付文書にも副作用として記載されています。一方で、服用後の胸痛が薬だけによるものか、性行為による心臓への負荷か、狭心症・心筋梗塞など別の病気かを、その場で本人が見分けることはできません。

PMDAのシルデナフィル添付文書は、性行為が心臓へのリスクを伴うため、治療開始前に心血管系の状態へ注意するよう求めています。また、死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な心血管系有害事象が報告されています。ただし、服用と心筋梗塞の因果関係が常に証明されているという意味ではありません。[1]

「副作用欄に胸痛があるから、しばらく休めばよい」とは考えないでください。次の症状は救急評価を優先します。

  • 胸の締め付け、圧迫感、重苦しさが強い、または続く
  • 痛みが腕、肩、背中、首、あご、みぞおちへ広がる
  • 冷や汗、吐き気、息苦しさ、顔面蒼白を伴う
  • 失神、もうろう、反応が鈍い
  • 心臓病の既往がある人に胸痛が出た

症状が軽く見えても、繰り返す、新しく出た、性行為や運動で誘発される場合は医療機関へ相談してください。

心臓病がある人はED治療薬を使えない?

心臓病がある人全員にPDE5阻害薬が禁忌というわけではありません。重要なのは、性行為を行えるほど心血管系が安定しているか、併用禁忌薬がないか、血圧や最近の心筋梗塞・脳卒中などの条件を医師が評価することです。

国内添付文書では、心血管系障害があり性行為が不適当と考えられる患者を禁忌としています。タダラフィルでは、不安定狭心症、性交中に狭心症を発現したことがある患者、最近3か月以内の心筋梗塞などが禁忌に含まれます。シルデナフィルとバルデナフィルでも、最近の心筋梗塞・脳卒中や管理不良の血圧などに具体的な条件があります。[1-3]

日本循環器学会の2026年資料も、シルデナフィル・タダラフィルについて、硝酸薬、NO供与薬、ニコランジル、リオシグアトなどとの禁忌を確認しています。[5]

心臓の病気がある場合は、循環器の主治医とED診療の医師の双方へ情報を共有してください。ED診療側に「心臓の薬」とだけ伝えるのではなく、薬剤名を示します。循環器側にもED治療薬の使用を伝えます。

服用前チェック|処方・購入の段階で止めるべきサイン

救急事態を避けるには、服用前の確認が最も重要です。次に当てはまる場合は、処方済みの薬が手元にあっても自己判断で服用せず、医師または薬剤師へ相談してください。

  • 狭心症発作に備えてニトログリセリン舌下錠やスプレーを携帯している
  • 硝酸イソソルビドの内服薬・貼付薬を使っている
  • ニコランジル、リオシグアトを処方されている
  • 性行為や階段で胸痛、強い息切れ、失神しそうな症状が出る
  • 最近、心筋梗塞や脳卒中を起こした
  • 不安定狭心症、重い心不全、管理されていない高血圧・低血圧がある
  • 心臓病の薬を複数使っているが名前が分からない
  • 別の医療機関、薬局、個人輸入でED治療薬をすでに入手している

市販シアリスの購入時も、薬剤師のチェックに正確に答えます。過去に処方された薬が残っている、家族の薬を使っている、オンライン診療で別成分を受け取ったなどの情報も省略しないでください。

診療時には「硝酸薬を使っていますか」と尋ねられることがあります。薬の分類名が分からなくても問題ありません。お薬手帳や現物を見せ、「胸痛時だけ使う舌下錠がある」「心臓の貼り薬がある」と伝えれば、医療者が成分を確認できます。

服用前に作る「救急情報メモ」

初めてPDE5阻害薬を使う人、心血管リスクがある人、複数の薬を使っている人は、次のメモをスマートフォンや財布へ保存しておくと救急時に役立ちます。

  • ED治療薬の成分名・製品名
  • 1回量と処方された服用間隔
  • 最後に飲んだ日時
  • 硝酸薬・NO供与薬・リオシグアトの使用有無
  • 心筋梗塞、狭心症、不整脈、心不全、脳卒中の既往
  • かかりつけ医と緊急連絡先
  • アレルギーと他の内服薬

オンライン診療で処方を受ける場合も同じです。薬が配送されると、受診先の名称や処方内容を家族が知らないことがあります。副作用時の連絡先、診療明細、薬の写真を一か所にまとめます。

ED治療薬3成分の違いはシルデナフィル・タダラフィル・バルデナフィルの比較、食事・飲酒・追加服用の注意はED治療薬を食後に飲んだときの対応で確認できます。

パートナーや家族に共有しておくこと

ED治療薬の使用はプライバシーに関わります。しかし、胸痛や失神で本人が説明できない状況では、同席者が服用薬を伝えられることが安全につながります。

少なくとも、次の3点を共有する方法を考えてください。

  1. ED治療薬を使っていること
  2. 包装・薬袋・お薬手帳の場所
  3. 胸痛時は119番へ連絡し、ニトログリセリンを自己判断で使わせないこと

同居家族に詳しい病名まで話したくない場合は、「この薬を飲んだ日に胸が痛くなったら、救急隊へこのカードを見せて」と情報カードだけ共有する方法もあります。

一度胸痛が出た後、次の服用はどうする?

胸痛が治まっても、同じ薬を自己判断で再度試して原因を確かめないでください。追加服用はせず、性行為もいったん控えます。処方医または医療機関へ、症状、服用した成分・用量・時刻、性行為や運動との関係、持続時間、併用薬を伝えます。

再開できるかは、心電図や血液検査が必要か、心血管疾患が安定しているか、性行為の負荷が許容されるか、別の薬や用量へ変更するかなどを含めて判断します。「低用量なら安全」「別成分なら大丈夫」と自己判断しないでください。

初診時に何を伝えるかはEDの初診・検査ガイド、原因・検査・治療全体はED治療の完全ガイドで整理しています。

胸痛以外で緊急性が高い症状

PDE5阻害薬では、胸部症状以外にも速やかな受診が必要な症状があります。

  • 4時間以上続く勃起
  • 急激な視力低下・視力喪失
  • 急な聴力低下
  • 強い息苦しさ、失神、意識障害
  • 顔や喉の腫れ、呼吸困難など重いアレルギー症状

シルデナフィルとバルデナフィルの添付文書は、勃起が4時間以上続く場合に直ちに医師の診断を受けるよう注意しています。視力が急に低下した場合も服用を中止し、速やかな診察が必要です。[1,3]

よくある質問

Q. ED薬の後に胸痛が出ました。家にあるニトログリセリンを使ってよいですか?

自己判断で使用しないでください。PDE5阻害薬とニトログリセリンなどの硝酸薬は、過度の血圧低下を起こすおそれがあり併用禁忌です。強い胸痛や息苦しさ、冷や汗がある場合は119番へ連絡し、ED治療薬の成分・用量・服用時刻を伝えてください。治療は医療者が判断します。[1-4]

Q. 胸痛が数分で治まれば、次回も同じ薬を飲んでよいですか?

自己判断で再開しないでください。胸痛が薬の副作用、性行為の負荷、狭心症などのどれかは本人だけでは判断できません。処方医または医療機関へ相談し、再開の可否を確認します。

Q. ED薬を飲んだことを救急隊へ言うのが恥ずかしいです。

服用情報は治療薬の選択に関わる重要事項です。特に硝酸薬の投与を避ける必要があるため、最初に伝えてください。周囲に聞かれたくない場合でも、救急隊員へ薬袋やスマートフォンのメモを見せる方法があります。

Q. 「血圧の薬」ならED薬と一緒に飲んでも大丈夫ですか?

薬により異なります。一般の降圧薬は一律禁忌ではありませんが、血圧低下へ注意が必要です。ニコランジルや硝酸薬のように併用禁忌の薬もあります。「血圧の薬」とまとめず、薬剤名を医師・薬剤師へ伝えてください。[1-3]

Q. 市販シアリスでも注意点は同じですか?

タダラフィル10mgの要指導医薬品でも、硝酸薬・NO供与薬やリオシグアトなどとの併用禁忌があります。購入時の薬剤師確認で、持病と処方薬を省略せず伝えてください。処方薬のタダラフィルや他のED治療薬と重ねてはいけません。

Q. 個人輸入した薬で胸痛が出た場合は?

強い症状なら119番へ連絡します。商品名、表示用量、服用数、時刻、包装を医療者へ示してください。表示成分が正確とは限らないため、個人輸入品であることも伝えます。

まとめ|胸痛時は服用情報を隠さず、硝酸薬を自己使用しない

ED治療薬の服用後に強い胸痛、息苦しさ、冷や汗、失神などが出た場合は、性行為を中止し119番へ連絡します。救急隊へ伝えるのは、薬の成分・用量・服用時刻、持病、普段の心臓・血圧の薬です。

シルデナフィル、タダラフィル、バルデナフィルと、ニトログリセリン、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどの併用は禁忌です。胸痛があっても硝酸薬を自己判断で使わず、医療者へPDE5阻害薬の服用を先に伝えてください。

胸痛が治まった後も、同じED薬を試して原因を確かめたり、別成分へ自己変更したりしないことが大切です。処方医や循環器医と心血管リスク、性行為の安全性、併用薬を再確認してから治療を再開します。

参考文献・確認資料

  1. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). バイアグラ錠25mg/50mg・ODフィルム 電子添文. 硝酸薬・NO供与薬、リオシグアト等との併用禁忌、心血管系の注意、胸痛・持続勃起・視覚症状を確認。
  2. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). タダラフィル錠10mgCI 電子添文. 硝酸薬・NO供与薬、リオシグアトとの併用禁忌、心血管系の禁忌を確認。
  3. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). バルデナフィル錠10mg/20mg「トーワ」電子添文. 2026年3月改訂。硝酸薬・NO供与薬、リオシグアト、抗不整脈薬等との禁忌を確認。
  4. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). 医薬品・医療用具等安全性情報 No.149:クエン酸シルデナフィルと硝酸薬. 胸痛時に救急医療者が服用を把握しないまま硝酸薬を使用する危険を確認。
  5. 日本循環器学会ほか. 2026年JCS/JSOGガイドラインフォーカスアップデート版 心血管疾患患者の妊娠・出産の適応と診療. 男性心疾患患者の薬剤に関する記載でPDE5阻害薬と硝酸薬・NO供与薬・リオシグアト等の禁忌を確認。
  6. 総務省消防庁. 救急車を上手に使いましょう. 119番と救急相談窓口の案内を確認。

医療情報・公式資料の確認日:2026年10月2日。本記事は一般的な情報提供を目的とし、個別の診断や救急処置を指示するものではありません。今まさに強い胸痛、息苦しさ、冷や汗、失神・意識障害がある場合は、記事を読み続けず119番へ連絡してください。