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AGA・薄毛治療

フィナステリド0.2mgと1mgはどっちがいい?AGAの効果・副作用・用量を比較

フィナステリド0.2mgと1mgの違いを、国内48週試験、DHT抑制、承認用量、副作用から比較。1mgが5倍効くわけではない理由と増量の考え方を解説します。

AGA・薄毛治療医師による医療情報レビュー済み公開日: 2026年9月8日更新日: 2026年9月8日公式情報確認日: 2026年9月8日

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目次

AGA治療でフィナステリドを処方されたとき、「0.2mgと1mgがあるけれど、どちらを飲むのか」「1mgの方が5倍量だから、効果も5倍になるのか」「副作用が心配なら0.2mgの方が安全なのか」と迷う人は少なくありません。

結論からいうと、日本で承認されているフィナステリドは0.2mgと1mgの両方がAGAに使える用量ですが、1mgが0.2mgより5倍効くわけではありません。 PMDAが公開するプロペシアの電子添文では、男性成人には通常0.2mgを1日1回投与し、必要に応じて増量できるものの、1日1mgを上限とするとされています。一方で同じ電子添文には「増量による効果の増強は、確認されていない」と明記されています。[1]

日本人AGA患者414例を対象とした48週間の二重盲検比較試験では、写真評価で改善と判定された割合は0.2mg群54.2%、1mg群58.3%、プラセボ群5.9%でした。0.2mgと1mgはいずれもプラセボより有効でしたが、実薬2群の間に統計学的な有意差は認められていません。[1][2]

ただし、この結果だけを見て「0.2mgと1mgは完全に同じ」と断定するのも適切ではありません。海外の用量設定試験では、0.2mg以上で効果が認められ、1mgと5mgは0.2mgより高い効果を示し、1mgがAGA治療の至適用量として選択されました。[3] また、頭皮や血中DHTの抑制は0.2mgですでに大きく、1mgに増やしても作用が5倍になるわけではありません。[4]

この記事では、フィナステリド0.2mgと1mgの違いを、日本の承認用量、国内臨床試験、用量反応、DHT抑制、副作用、飲み方、増量を考える場面、0.2mgから始める意味、1mgを使うときの考え方まで整理します。

先に結論|0.2mgと1mgの違いを一表で確認

項目0.2mg1mg
日本での承認ありあり
添付文書上の位置づけ通常用量必要に応じた増量時の上限
服用回数1日1回1日1回
国内48週試験の写真改善率54.2%58.3%
0.2mgとの統計学的有意差国内試験では有意差なし
海外用量設定試験有効性あり至適用量として選択
頭皮DHT抑制大きく低下0.2mgよりやや強い
「1mgは0.2mgの5倍効く」誤り誤り
副作用が必ず5倍になるそのようなデータではないそのようなデータではない
自己判断で錠剤を割る推奨されない分割・粉砕しない

最も重要なのは、用量の数字だけで優劣を決めず、効果・副作用・継続性・過去の治療反応を見ながら医師と選ぶことです。

日本では0.2mgが「通常用量」、1mgが「上限」

PMDAのプロペシア電子添文では、用法・用量について「男性成人には、通常、フィナステリドとして0.2mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて適宜増量できるが、1日1mgを上限とする」と記載されています。[1]

つまり、日本の承認上は、

  • 0.2mg:通常の開始・維持に用いられる承認用量
  • 1mg:必要に応じて増量する場合の承認上限

という関係です。

海外では1mg/日がAGA治療の標準用量として広く用いられていますが、日本の添付文書は0.2mgを通常用量として承認している点が特徴です。

「0.2mgは弱すぎる薬」ではない

0.2mgという数字を見ると、「1mgの5分の1だから効果も5分の1では」と感じるかもしれません。しかし、薬の用量と効果は単純な比例関係ではありません。

フィナステリドは5α還元酵素II型を阻害し、テストステロンからDHTへの変換を抑えます。AGAで問題になるのは、単に血中のフィナステリド濃度を上げることではなく、毛包でDHTの作用をどの程度抑えられるかです。

用量反応研究では、0.2mg程度の比較的低い用量でも血中・頭皮DHTは大きく低下し、その後は用量を増やしても効果の伸びが緩やかになることが示されています。[4]

この「効果が頭打ちに近づく」性質があるため、5倍量にしても臨床効果が5倍にはなりません。

日本人414例の比較試験ではどうだった?

日本の承認根拠となった国内第II/III相二重盲検比較試験では、24〜50歳の男性型脱毛症患者414例が対象になりました。[1][2]

対象はModified Norwood-Hamilton分類のII vertex、III vertex、IV、Vに相当する男性で、フィナステリド0.2mg、1mg、プラセボを1日1回、48週間服用しました。

頭頂部写真を7段階で評価した結果、48週時点で「改善」と判定された割合は次の通りでした。

  • 0.2mg群:54.2%(71/131例)
  • 1mg群:58.3%(77/132例)
  • プラセボ群:5.9%(8/135例)

0.2mgと1mgの両方がプラセボより有意に良好でしたが、0.2mgと1mgの実薬群間では統計学的な有意差はありませんでした。 [1]

この数字は「1mgの方が4.1ポイント高かった」と読むことはできますが、その差が偶然を超えた明確な優越性として確認されたわけではありません。

なぜ添付文書に「増量による効果増強は確認されていない」とある?

国内試験では1mg群の改善率が数値上は0.2mg群を上回りました。しかし、実薬間で統計学的な有意差はなく、PMDA電子添文では用法・用量に関連する注意として、増量による効果の増強は確認されていないとされています。[1]

ここで誤解しやすいのは、「1mgへ増やす意味が絶対にない」と同義ではないことです。

添付文書の記載は、「0.2mgから1mgへ増量すれば誰でも明らかに効果が増えることが臨床試験で証明されているわけではない」という意味で理解するのが適切です。

個人単位では、

  • 0.2mgで十分に維持できる
  • 0.2mgで反応が乏しく、医師が1mgへの増量を検討する
  • 最初から1mgを使う診療方針
  • 副作用や本人の希望から0.2mgを選ぶ

といった選択があり得ます。

海外の用量設定試験では1mgが選ばれた

海外の用量設定試験では、18〜36歳の男性AGA患者を対象に、フィナステリド0.01mg、0.2mg、1mg、5mg、プラセボが比較されました。[3]

結果は、0.2mg以上で複数の有効性評価項目に改善が認められ、1mgと5mgは0.2mgより高い効果を示しました。一方、1mgと5mgはほぼ同程度で、5mgへ増量する追加メリットは乏しいと判断されました。

この試験から、1mg/日が男性型脱毛症に対する至適用量として臨床開発に選択されたと報告されています。[3]

したがって、

  • 日本の国内試験:0.2mgと1mgで有意差なし
  • 海外用量設定試験:1mgは0.2mgより高い有効性を示した
  • 1mgと5mg:効果はほぼ同等

という複数のデータを合わせて考える必要があります。

DHT抑制は0.2mgですでに大きい

フィナステリドの用量を考えるうえで参考になるのが、頭皮と血清DHTの変化です。

男性AGA患者249例を対象に、0.01mg、0.05mg、0.2mg、1mg、5mgまたはプラセボを42日間投与した研究では、頭皮DHTは次のように低下しました。[4]

  • 0.01mg:14.9%低下
  • 0.05mg:61.6%低下
  • 0.2mg:56.5%低下
  • 1mg:64.1%低下
  • 5mg:69.4%低下

血清DHTは、

  • 0.05mg:49.5%低下
  • 0.2mg:68.6%低下
  • 1mg:71.4%低下
  • 5mg:72.2%低下

でした。[4]

測定値にはばらつきがあり、頭皮DHTで0.05mgの低下率が0.2mgより数値上大きいなど、用量ごとに完全な一直線の関係ではありません。それでも、0.2mg付近ですでに大きなDHT抑制が得られ、1mgや5mgへ増量しても低下率が5倍になるわけではないことが分かります。

血中濃度は1mgの方が高いが、効果は比例しない

PMDA電子添文の薬物動態では、フィナステリド0.2mgと1mgを反復投与したとき、定常状態の血漿中濃度は概ね用量に比例するとされています。[1]

つまり、薬そのものへの全身曝露は1mgの方が大きくなります。

ただし、DHT抑制や発毛効果は血中濃度にそのまま比例しません。標的酵素の阻害がある程度進むと、さらに濃度を上げても追加効果が小さくなるためです。

この違いが「血中濃度は上がるが、効果が5倍にはならない」理由のひとつです。

0.2mgから始めるメリットは?

0.2mgから始めることには、承認用量に沿った分かりやすさがあります。

考えられるメリットは次の通りです。

  • 日本の添付文書で通常用量として位置づけられている
  • 国内試験でプラセボより明確な有効性が確認されている
  • 1mgへ増量する余地を残せる
  • 少ない用量で十分に維持できる人がいる
  • 副作用への不安が強い人が治療開始しやすい場合がある

ただし、「0.2mgなら副作用が起きない」という意味ではありません。リビドー減退、勃起機能不全、射精障害、抑うつ症状などは0.2mgでも理論上・実臨床上注意が必要です。

1mgから始めるメリットは?

1mgは海外で男性AGAの標準的な用量として長く使われ、臨床試験データも豊富です。

考えられる背景には、

  • 海外の用量設定試験で1mgが至適用量として選ばれている
  • 日本でも承認上限内である
  • 1mgを用いた長期データが多い
  • 中等度以上の進行例などで医師が1mgを選択することがある

といった点があります。

一方、日本の電子添文では0.2mgが通常用量で、増量による効果増強は確認されていないため、「AGAなら全員1mgが正解」とまでは言えません。

0.2mgで効かなければ、すぐ1mgへ増量する?

通常は、数週間だけで「効かない」と判断しません。

PMDA電子添文では、3か月の連日投与で効果が出る場合もあるものの、効果確認には通常6か月の連日投与が必要とされています。[1]

AGAは毛周期の影響を受けるため、短期間で見た目が大きく変わらないことは珍しくありません。

増量を考える前に、

  • 服用期間が十分か
  • 服用忘れが多くないか
  • 診断がAGAで合っているか
  • 写真条件が揃っているか
  • 進行停止を「効果なし」と誤解していないか
  • ミノキシジル外用など別治療の併用が適切か

を確認します。

AGA治療はいつから効果が出る?では、1か月・3か月・6か月・1年での見方を整理しています。

「増えていない」でも効いていることがある

AGA治療では、発毛量だけでなく進行を抑えることも重要です。

プロペシアの効能・効果は「男性における男性型脱毛症の進行遅延」です。[1]

そのため、半年〜1年後に劇的な増毛がなくても、

  • 生え際の後退が止まった
  • 頭頂部の透けが悪化していない
  • 毛が細くなる速度が落ちた
  • 過去写真と比べて維持できている

なら治療効果が出ている可能性があります。

「増毛写真の変化が小さい=0.2mgだから弱い」と短絡しないことが大切です。

0.2mgから1mgにすると副作用は増える?

国内48週試験では、臨床検査値異常を含む副作用の発現割合は、

  • 0.2mg群:1.5%(2/137例)
  • 1mg群:6.5%(9/139例)
  • プラセボ群:2.2%(3/138例)

でした。[1]

性機能に関する副作用は、

  • 0.2mg群:1.5%
  • 1mg群:2.9%
  • プラセボ群:2.2%

でした。[1]

ここだけを見ると1mgの方が多く見えますが、この1試験の数値だけから「1mgは0.2mgより副作用が何倍も多い」と一般化するのは適切ではありません。 症例数が限られ、発現件数も少ないためです。

また、海外の用量設定試験では用量間で明確な安全性問題は認められなかったと報告されています。[3]

副作用の用量依存性については、効果ほど単純な結論が出ていません。

性欲低下やEDが心配なら0.2mgにすべき?

性機能への副作用が心配な場合、0.2mgを含めた用量調整を医師と相談することはできます。

ただし、

  • 0.2mgなら性機能副作用がゼロ
  • 1mgなら必ずEDになる
  • 副作用が出たら勝手に隔日へ変える

といった考え方は避けましょう。

性欲低下、勃起機能不全、射精障害などが気になる場合は、症状の出現時期、他のストレス、睡眠、飲酒、精神状態、併用薬も含めて評価します。

詳しくはフィナステリド・デュタステリドでEDや性欲低下は起こる?で解説しています。

気分の落ち込みが心配なら?

フィナステリドの現行電子添文では、因果関係は明らかではないものの、自殺念慮・自殺企図・自殺既遂の報告があるとして注意が記載されています。[1]

用量を0.2mgに下げれば精神症状リスクがなくなる、という確立したデータはありません。

気分の落ち込み、不安、希死念慮などが生じた場合は「量を半分にして様子を見る」だけで済ませず、処方医へ相談してください。自殺念慮・自殺企図が現れた場合は、電子添文上は服用を中止し速やかに医師等へ連絡するよう案内されています。[1]

詳しくはフィナステリドでうつ・自殺念慮は起こる?も参考にしてください。

0.2mgと1mgで妊活への影響は違う?

フィナステリドは精液所見への影響が報告されることがありますが、0.2mgと1mgで妊活リスクがどの程度違うかを明確に示す比較データは十分ではありません。

また、妊婦や妊娠している可能性のある女性はフィナステリドに触れる際に注意が必要です。PMDA電子添文では、錠剤を分割・粉砕しないこと、破損した場合には妊婦や妊娠可能性のある女性が取り扱わないことが記載されています。[1]

妊活と精液所見についてはAGA治療と妊活|フィナステリド・デュタステリドは精子や精液に影響する?で整理しています。

錠剤を割って0.5mgにしてもいい?

自己判断でプロペシア錠を割ることは勧められません。

PMDA電子添文には、本剤を分割・粉砕しないことと記載されています。[1]

「1mg錠を半分にすれば0.5mgでちょうどよい」と考える人もいますが、承認された用法・用量は0.2mgまたは必要に応じて1mgまでであり、0.5mg錠として承認されているわけではありません。

また、錠剤のコーティングが破損すると、妊婦等が有効成分へ接触するリスクも問題になります。

用量を下げたい場合は、自己分割より0.2mg製剤を含めて処方医へ相談してください。

1mgを隔日で飲めば0.5mg/日相当になる?

薬の平均量だけで考えると「1mgを2日に1回=平均0.5mg/日」と見えますが、承認用法は1日1回です。

隔日投与についてAGAの効果を十分に比較した質の高いデータは限られており、自己判断で服用間隔を変えると効果判定も難しくなります。

「副作用が心配だから隔日」「節約のために隔日」といった変更は、処方医に相談してから行う方が安全です。

飲む時間は朝と夜で差がある?

PMDA電子添文では、食事の有無による大きな薬物動態差は認められておらず、食事の有無にかかわらず投与できます。[1]

朝・昼・夜のどの時間帯に飲むかより、1日1回を継続しやすい時間にそろえる方が実用的です。

ただし、処方医から特定の服用方法を指示されている場合はその指示を優先してください。

0.2mgと1mgで半減期は違う?

PMDA電子添文では、健康成人に0.2mgと1mgを単回投与した際、血漿中濃度の半減期はそれぞれ約3時間、約4時間でした。[1]

反復投与時には両用量ともおおむね4時間程度です。

ただし、血中半減期だけを見て「4時間で薬が切れるから1日数回飲むべき」と考えるのは誤りです。フィナステリドは酵素阻害を介してDHTを低下させるため、承認用法は1日1回です。

5mgを使えばもっと効く?

AGA目的で5mgを使うことは、日本の承認用量を超えます。

海外の用量設定試験では、1mgと5mgはほぼ同程度の有効性で、1mgがAGA治療の至適用量として選択されました。[3]

日本の承認上限も1mg/日です。[1]

そのため、「1mgで足りないなら5mgに増やせばもっと生える」という考え方は支持されません。

0.2mgから1mgへ増量する前に確認したいこと

増量を考えるときは、単に「半年たったから」ではなく、次を確認すると判断しやすくなります。

1. 本当にAGAか

急速な脱毛、円形脱毛、頭皮の強い炎症などがある場合は、AGA以外の脱毛症が隠れている可能性があります。

2. 写真で進行しているか

同じ照明・角度・髪の長さで比較しないと、見た目の差を過大評価しやすくなります。

3. 服薬アドヒアランス

飲み忘れが多い場合、増量より先に継続方法を見直す必要があります。

4. ミノキシジル外用の併用

AGA治療では作用機序の異なるミノキシジル外用を組み合わせる選択肢があります。

5. 副作用と本人の優先順位

少しでも増毛可能性を上げたいのか、最低限の用量で維持したいのか、副作用不安が強いのかで選択は変わります。

フィナステリド単独とミノキシジル併用は別の論点

0.2mgと1mgの差より、フィナステリド単独かミノキシジル外用を併用するかの方が治療設計上大きな違いになることがあります。

フィナステリドはDHTを抑えてAGAの進行を遅らせる薬です。一方、ミノキシジル外用は別の機序で発毛を促します。

「1mgへ上げるか」「0.2mgのまま外用ミノキシジルを追加するか」は同じ問いではありません。

ミノキシジル単独でも効果ある?フィナステリド併用は必要かも参考にしてください。

デュタステリド0.5mgへ変えるのは増量と同じ?

同じではありません。

デュタステリドはI型・II型の5α還元酵素を阻害し、日本では男性型脱毛症に0.1mgまたは0.5mgが承認されています。フィナステリドを0.2mgから1mgへ増量することと、デュタステリドへ切り替えることは作用の強さ・薬物動態・副作用の考え方が異なります。

効果が不十分だからといって、自己判断で薬を重ねたり切り替えたりしないでください。

比較はフィナステリドとデュタステリドはどっちがいい?で詳しく解説しています。

どちらを選ぶかは「強い方」ではなく治療目標で決める

用量選択を考えるときに重要なのは、「強い薬を飲めば勝ち」という考え方から離れることです。

AGA治療の目標は人によって違います。

  • 今の状態を維持したい
  • M字の進行を止めたい
  • 頭頂部の透けを少しでも改善したい
  • 副作用リスクをできるだけ抑えたい
  • 妊活との両立を考えたい
  • 長く続けられる費用にしたい

0.2mgと1mgの選択も、その目標の中で考えます。

クリニックで用量を相談するときの質問

診察時には、次のように聞くと判断しやすくなります。

  • なぜ0.2mgまたは1mgを勧めるのか
  • 何か月で効果判定するのか
  • 0.2mgで不十分ならいつ増量を検討するのか
  • 副作用が出たらどうするのか
  • 国内承認品か独自製剤か
  • ミノキシジル外用を併用する必要があるか
  • 写真でどう評価するのか

用量だけでなく、評価方法と副作用時の対応まで説明してくれるかを確認しましょう。

湘南美容クリニックのAGA診療を検討する場合は、実際に処方される薬剤名・用量・費用・副作用時の相談方法を公式サイトと診察で確認してください。この記事の0.2mg・1mg比較は一般的な承認情報であり、各院の処方内容が両用量に対応することを意味しません。

AGAヘアクリニックでも、処方内容を選ぶ際は「何mgを使うか」だけでなく、効果判定の時期、血液検査の必要性、ミノキシジル併用の有無、副作用時の相談体制まで確認しましょう。

0.2mgと1mgの価格差はどう考える?

自由診療のAGA治療では、価格はクリニック、先発品・後発品、定期プラン、配送条件によって変わります。

「0.2mgは量が少ないから必ず1/5の価格」という関係ではありません。

また、医薬品の仕入れや包装単位も異なるため、用量だけで費用を予測しない方がよいでしょう。

料金を比較するときは、

  • 1か月の薬代
  • 診察料
  • 血液検査料
  • 送料
  • 定期購入の条件
  • 解約条件

を合わせて確認します。

先発品とジェネリックで用量の考え方は変わる?

国内で承認されたフィナステリド後発品でも、承認された用法・用量の範囲で使用されます。

ただし、自由診療では国内承認の後発品だけでなく、海外製品や院内調剤の独自配合薬が使われることがあります。

「フィナステリド1mg」と書いてあっても、

  • 国内承認医薬品か
  • 海外製品か
  • 他成分との配合剤か

で位置づけが異なります。

処方を受ける際は、薬剤名、含量、製造・承認状況を確認してください。

0.2mgを長期で続けるのはあり?

国内承認用量なので、効果が確認でき副作用なく継続できるなら、0.2mgを長期で使うことは治療選択肢になります。

ただし、AGAは進行性です。数年前まで0.2mgで維持できていても、年齢や進行度によって見た目が変わることがあります。

長期継続では、

  • 半年〜1年ごとの写真
  • 生え際と頭頂部の変化
  • 副作用
  • PSA検査の予定
  • 妊活
  • 費用負担

を定期的に見直します。

1mgを長期で続けるのはあり?

1mgも日本で承認された上限用量であり、海外・国内とも長期データがあります。

国内48週試験から長期試験へ移行した患者では、全員が1mgへ切り替えられ、96週まで有効性が維持されたことが電子添文に記載されています。[1]

長期治療では、用量が高いか低いかだけでなく、「今も治療継続のメリットがあるか」を定期的に確認することが大切です。

6か月で変化がなければどうする?

PMDA電子添文では、6か月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみられない場合は投薬を中止すること、6か月以上投与する場合も定期的に効果を確認することが記載されています。[1]

実臨床では、

  • 診断の再確認
  • 写真評価
  • 服薬状況
  • ミノキシジル外用併用
  • デュタステリドへの変更候補
  • 自毛植毛など外科的選択肢

を含めて再検討します。

単に「0.2mgだから1mgへ上げる」だけが答えではありません。

服用をやめるとどうなる?

フィナステリドはAGAを永久に治して服用不要にする薬ではありません。

治療を中止するとDHT抑制がなくなり、AGAの進行が再び表面化する可能性があります。

用量を0.2mgから1mgへ増やすことよりも、治療を長期に継続できるかの方が重要な場合があります。

治療中止や減薬についてはAGA治療はいつまで続ける?で詳しく解説しています。

よくある質問

フィナステリド0.2mgと1mgはどちらが効きますか?

国内48週試験では改善率は0.2mg54.2%、1mg58.3%で、実薬群間に統計学的な有意差はありませんでした。[1] 一方、海外用量設定試験では1mgが0.2mgより高い有効性を示し、至適用量として選択されています。[3]

日本では1mgが標準ではないのですか?

日本の電子添文では通常0.2mgを1日1回、必要に応じて増量し1mgを上限としています。[1] 海外では1mgが標準用量として広く使われています。

1mgは0.2mgの5倍効きますか?

効きません。DHT抑制は0.2mgですでに大きく、1mgへ増やしても効果は5倍になりません。[4]

0.2mgなら副作用は起こりませんか?

起こる可能性はあります。国内試験では副作用発現割合は0.2mg群1.5%、1mg群6.5%でしたが、この1試験だけから安全性の差を確定することはできません。[1]

1mgの方がEDになりやすいですか?

国内試験では性機能関連副作用は0.2mg群1.5%、1mg群2.9%、プラセボ群2.2%でした。[1] 件数が少なく、単純な用量依存関係を断定できません。

0.2mgで半年効かなければ1mgへ増やすべきですか?

増量は選択肢のひとつですが、服薬状況、診断、写真評価、ミノキシジル併用なども含めて判断します。増量で効果が必ず強くなることは確認されていません。[1]

1mg錠を半分に割って0.5mgにできますか?

PMDA電子添文では分割・粉砕しないよう記載されています。[1] 自己分割せず、用量変更は処方医へ相談してください。

1mgを2日に1回にすればよいですか?

承認用法は1日1回です。自己判断で隔日投与へ変更すると効果や副作用の評価が難しくなるため、医師へ相談してください。

飲む時間はいつでもいいですか?

食事の有無にかかわらず服用できます。[1] 続けやすい時間に1日1回を基本にします。

フィナステリド5mgの方が効きますか?

AGAでは日本の承認上限は1mgです。海外用量設定試験では1mgと5mgの効果はほぼ同程度で、1mgが至適用量として選択されました。[3]

デュタステリド0.5mgの方が強いですか?

作用機序やDHT抑制は異なります。単純なmg換算はできません。切り替えは効果と副作用を踏まえて医師と相談します。

0.2mgから始めて後で1mgへ上げられますか?

日本の承認用法では必要に応じて1mgまで増量できます。[1] ただし、増量による効果増強は確認されていないため、漫然と増量するのではなく治療反応を評価します。

1mgで効果がなければどうしますか?

診断、治療期間、服薬状況、ミノキシジル併用、デュタステリド、自毛植毛などを含めて治療計画を再評価します。自己判断で5mgなど承認上限を超えて服用しないでください。

まとめ|「1mgの方が5倍強い」ではない

フィナステリド0.2mgと1mgは、どちらも日本で男性型脱毛症に承認されている用量です。

PMDA電子添文では、男性成人には通常0.2mgを1日1回投与し、必要に応じて増量できるものの1mgを上限としています。また、増量による効果の増強は確認されていないと明記されています。[1]

国内414例の48週試験では、写真評価での改善率は0.2mg54.2%、1mg58.3%、プラセボ5.9%で、0.2mgと1mgの実薬群間に統計学的な有意差はありませんでした。[1][2]

一方、海外用量設定試験では0.2mg以上で有効性が示され、1mgと5mgは0.2mgより高い効果を示したことから、1mgが至適用量として選択されています。[3]

DHT抑制は0.2mgですでに大きく、1mgへ増量しても作用が5倍になるわけではありません。[4]

したがって、実際の用量選択では、

  • 0.2mgで十分に維持できているか
  • 6か月程度の評価期間を確保したか
  • 写真で進行を確認したか
  • 副作用がないか
  • ミノキシジル併用など別の選択肢が適切か
  • 長く継続できるか

を合わせて考えることが大切です。

「強い用量を選ぶ」より、自分のAGAの進行度と治療目標に合う用量を医師と選び、同条件の写真で定期的に評価することが実用的です。

参考文献・確認資料

  1. PMDA. プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg 電子添文・医療用医薬品情報.
  2. Kawashima M, et al. Finasteride in the treatment of Japanese men with male pattern hair loss. Eur J Dermatol. 2004;14:247-254. PMID: 15319158.
  3. Roberts JL, et al. Clinical dose ranging studies with finasteride, a type 2 5alpha-reductase inhibitor, in men with male pattern hair loss. J Am Acad Dermatol. 1999;41:555-563. PMID: 10495375.
  4. Drake L, et al. The effects of finasteride on scalp skin and serum androgen levels in men with androgenetic alopecia. J Am Acad Dermatol. 1999;41:550-554. PMID: 10495374.
  5. 日本皮膚科学会. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版. 日皮会誌. 2017;127:2763-2777.
  6. Organon Pro. プロペシア錠0.2mg・1mg 臨床成績<国内データ(1年)>.

※本記事は一般的な医療情報を提供するもので、個別の処方変更を指示するものではありません。フィナステリドの開始、増量、減量、中止、隔日投与、他剤への切り替えは、AGAの進行度、効果、副作用、既往歴などを踏まえて処方医と相談してください。

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